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『爆発的情報進化 Meme Explosion』

「なんだかなぁ……時に疑問なのだが、“リセット”するって事はそんなに必要な事なのかナァ?」

「──何の事です?」

「だからさ、再起動による再構築は必要なのかってことなんだけど」

「よく解りませんがRebootなら別に必要ない訳が無いんじゃないですか? アップデートとか色々と」

「うーん、確かに抜本的機能向上に伴うリブートは必要だとは思うんだよ? でもさ、そんなに頻繁に再起動をかます必要が俺には理解できないんだよナァ」

「話が微妙にずれているような気もしますがね。それはそうとそれって何の話です?」

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『命の重さ──言葉の重さ Weight the mind』

「言葉で言うほど人の命ってのは重くないんだな。命の大切さを説くってのは大事だけれど、はてさてじゃあ、どこまでその言葉は正しいのだろうね?って所を考えるとさ、大抵の場合それはまやかしに過ぎないんだって事にいずれは気付いてしまうんだ」

「命は大切でしょう? 何にも増して」

「その言葉が端から実に嘘っぱちだろう。ただの命よりも大切なものなど、この世には掃いて捨てるほどあるじゃないか。あぁ、何てことだ。俺の言葉に対する反論が既に“下らない言葉”じゃないか。やめてくれよ、そんな妄言は聞き飽きただろう? 頼むからそんな軽口は口にしないでくれ。解るだろう? “真面目に答えろよ”」

「…………」

「軽口の次は沈黙かい? 真実は語り得ないと誰かが云ったね。語れるものは真理ではない。故に、真理を前に人は沈黙せざるを得ない。沈黙こそが真理だと。下らないな。実に宗教的だ。神はこの世には居ないよ。沈黙は美徳ではなく、ただの自己満足だよ」

「別に語るのを諦めたわけでは……ありませんが」

「じゃあ今まさに考えているのかい? 人の命が大事だという理由を? 恐ろしい話だ。お粗末ですらある。お前は人の命は大切だと、そんな軽口を云いながら、その実、結局のところ、お前はその理由を知りはしないというのか? 考えたことはないというのか? 今まさに考えねば答えることも出来ないほどに、お前は浅謀軽慮なのか?」

「別に、そんなの、幾らでも答えられますよ。だって、命がなくなったら、悲しむ人が大勢居ますもの」

「下らないな。悲しむ人が居るから、はて、じゃあなんなんだい? 悲しむ人が居るから、なるほど、その命は、粗末に扱ってはいけない? じゃあ、悲しむ人が一人も居ない人間の命は、軽いのだろうね。──途轍もなく、軽いのだろうね」

「そんな事は誰も……」

「一体何人の人間が悲しんでくれれば、僕には価値があるのだろうと。10人? 20人? それは果たして多いと云えるのかな? 多ければ良いと、言えるのかな?」

「多ければ良いなんて一言も……たった一人でも、それは──」

「たった一人でも? たった一人でしかないのに? そんなのは、ほとんど0じゃないか。お前に産まれてきた価値なんてなかった。大した意味なんかない。意味なんかないんだ。止めてくれよ。たった一人に生きてることを感謝され、じゃあ、どだいそんな事に意味なんかあるのかよ。たったそれだけで総ての価値が肯定されるなんて事、在る訳ないだろ。そんなのは、夢物語だよ」

「……でも、たった一人でしか生きていなくても──人にはその人固有の価値があるじゃないですか。何かしら特技があるじゃないですか。……それも、生きている価値でしょう?」

「固有の価値──ね。まぁそれはある。それはまさしく一つの価値だとおれも思うよ。でもさ、大抵の人間において、それぞれが持つ固有の価値など、それこそ高が知れてるだろうよ。お前の特技は何なんだい? 世界に誇れる技術かい? 自分自身、替えが利かない存在だとそんな風に思えるほどの者なのかい? ……そうでないならば、そんなものは比較的無価値だよ。」

「そんな……」

「お前が死んでも替えが居るぞ。お前の価値はその程度だ。お前の命も、その程度だ。凡百が、お前の意味だ。誰から見ても、赤の他人なのさ。お前が死んでも、人類の99.99999%の人間は悲しみすらしない。それが──凡庸な人間が持つ固有の価値だ」

「そんな……そんな言い方は──あんまりじゃないですか? それでも、私は此処に居ます。みんな生きてるんです。喜怒哀楽を持って、此処に居るんですよ」

「大多数の赤の他人が、だからなんだというのさ? お前が明日、電車に飛び込んで死のうとも、嗚呼なんだというのだろう。世界は小揺るぎもしない。誰も揺らぎはしないのだよ。明日誰かが死のうとも、俺はなにも変わらない。明後日誰かが死のうとも、お前はなにも変わらない。何処かで誰かが死のうとも、誰もがいつもと変わらない」

「止めてください! そんな、そんな悲しい事は云わないで下さい──誰かが死んでも、悲しむ人はいるんですよ。あなたが死んでも、誰かが悲しんでしまうんですよ……そんなの、──嫌じゃないですか……!」

「でも、事実だろう? 凡庸に生きるならば価値はなく、悲しまれないならば意味はなかったんだ。よしんば悲しまれたとして、悲しまれるなら死んではいけないのかい? 死ぬほど苦しんでいたとして、今すぐ殺して欲しいと思っていたとしても、あぁ、お前が死んだら誰かが悲しむんだ。だから“死んではいけないよ”。死んではいけないんだ。尊厳死って言葉、知ってるかい?」

「え──いえ、でも、それは……特殊な状況だから……」

「命の価値も、命の重さも、時と場合によって変わるのか? 今すぐ死にたいと泣き叫ぶ人間を殺すのは、そいつの命が軽いからか? 人の価値は、それぞれ違うのか。だったら、絶対に死んではいけない人間がこの世に何人居るんだ。別に殺してもいい人間は、どれだけいるんだ。俺は……殺されても大して意味はない人間か?」

「そんな人が……居るわけないじゃないですか。あなただって、誰だって──死んでも良い人なんか……居ないんですよ」

「居ないというのなら──祈ってみせろ。死んだ人間とたった今死んでいった人間の、その全てに祈り、悲しみの涙を零してみろ。……そんな事は土台無理な話だ。認めろよ。赤の他人など、所詮はどうなっても構わないのだと。誰が死んでも気にしないのだと。例えそう、この世をはかなみ、一日に数千人の人が自殺しようとも。お前は一年間、涙も流さずに生きていけるだろうよ」

「…………──いや、ですよ。そんな事いわれて、はいそうですなんて……云いたくないですよ。例えもしそれが事実でも……そう云われたら──泣きたくなってしまいます」

「それはね、一時的な感傷に過ぎないんだよ。彼らの死に対して悲しんでいるんじゃない。彼らの死を悲しめなかった自分に対して悲しんでいるんだ。自己憐憫だよ。ただの自己満足だ。解るだろ? 気付いているんだろう? その感情が、真実悲しむ心から来ているわけじゃないんだって事。その心は、“偽者”だぞ」

「偽者なんかじゃ……ないです──」

「じゃあ紛い物か。悲しむ人間が居るから死んではいけないなど、なんてまやかしだ。俺の命の重さを決めるのは俺だけだ。悲しまれる人間の数で決まるんじゃない。そんなものの為に生きてるんじゃない。悲しまれるから死んではいけない生きなきゃいけないなんて、そんな妄言で人を釣るな。そんな言葉で命を語るな。涙の数なんか本質“どうだっていいんだよ”」

「そんな生き方は……寂しいでしょう? 悲しいでしょう?」

「だから? なんだ? 愛がなければ人は生きていけないのか? 愛がなければ悲しいのか? 愛なんて、所詮は気分じゃないか。愛してるって云ったって、次の日には他の人と付き合ってるんだ。愛してと叫んだって、誰も見向きもしないんだ。幾ら子供を愛していたって、昼にはウキウキと買い物に出かけるのさ。邪魔だと思えば、親は子供を殺してしまえる。邪魔だったんだ。子供さえ居なければと、何度も思うんだ。夜泣きが煩くて、寝つきが悪くて、そんな事ですらイライラとするんだ。いっそ死んでくれれば良いって──そんな風にも思えるんだ」

「そんな事は……」

「愛してるって云ったのは嘘だったの? 僕は何で生まれてきたの? この世で一番可愛いと云ってくれたのはなんだったの。二人の愛の証だったんじゃないの。いつの間に僕は邪魔になったの。時間が愛を劣化させてしまったの。──誰もが愛されて産まれてきたというのなら。何故、寂しく死んで行く人間が後を絶たないんだ。もっとも愛されながら死んでいくのが最善だというのなら、産まれた瞬間に殺してしまえ。産まれた瞬間に、“殺してくれればよかったのに!”」

「やめて! 聞きたくない! そんな狂言は聞きたくもない!」

沈黙

「────だから、じゃあ、命の重さってなんなのさ。教えてくれよ。それは一体どうやって知れば良いのさ。心臓の音も、震える声も、俺の価値にはならないんだ。お前の価値ではないんだ。社会システムの維持? あらゆる人間は替えが利くぞ。命は無駄にしてはいけない? 自分の命が有益かどうかなんて、誰が保障してくれるというのさ。よしんばたった数人の人間に生存を許されたからといって、じゃあ、お前は有益な人間なのかい? 価値があるのかい? そんな凡庸な人生に……意味なんか在るのかい?」

「……あります。ありますよ。私は。私は──生きていたいんです。もっともっと楽しい事をしたいんです。泣きたいんです。笑いたいんです。あなたと、もっと話したいんです。綺麗な景色が、見たいんです。空を、見上げていたいんです。星が、月が、私は好きです。本も、もっといろんな物語が知りたいんです。音楽だって、なにかあれば、聴いてみたいです。カラオケだって、歌いたいです。そんな小さな幸せが、大事だと思うんです。恋だって、してみたいです。──だから、こんな普通の、私の、代わり映えのしない、何の変哲もない、きっと殆どの人には意味もない、関係もない、こんな、こんな人生でも、私は…………私は生きていたいです」

嗚咽

「そんな私でも……生きる意味を認めてくれますか──? 私の命を、大事だといってくれますか?」

「あぁ、大事だよ。お前の命は大切だ。大切にしなけりゃならない」

即断

「お前の命は、お前のものだ。他の誰に決めてもらうでもない。死んだら誰かが悲しむなんて後ろ向きな理由じゃない。誰かが困るなんて他人行儀な理由じゃない。お前の命は、お前が一番、大事にしてやれば良いんだよ。誰が、なんと、云おうともだ」

「……え?」

「自分の価値を、自分で認めろ。自分は自分の為に生きるのだと。自分の為にこの生を全うするのだと。──そして認めるんだ。自分と同じように懸命に生きている他者の価値を。自分が自分の為に生きるように、他人もその自分の為に生きているのだ。だから、互いに敬うんだ。遠慮や利他的行動じゃない。勿論、利己的になってもいけない。互いがその人生を大事にしていると云えるならば、出来るはずだ。敬えるはずだ。敬意を持って、接するのだ」

「敬意を……持って──」

「そうだ。涙を流せるほどに自分の命を大切に出来る人間なら、きっと他人の人生も認められる。他動的な理由じゃない、能動的に生きる意味を知っているならば。『死にたくない』ではない、『生きていたいと心から言えるならば』きっとお前は命の重さを“知っている”。……だから、蔑ろにしてはいけない。自分だけが良ければそれでいいなんてのは、本当に人生の、人の生の大切さを知っている人間の言葉じゃないんだ。教えてやれよ。人生はもっと大切にしなけりゃならないんだ。だから、“大切にしてやらなきゃいけない”んだ」

「大切に、してあげる……」

「そうだよ。だから、精一杯、大切にしてやれ。どれだけの人間を大切に思えるのかは解らない。そんなに多くはないのかもしれない。ましてや全人類を想えるなど、まやかしだ。それでも他人の人生を大切にしたいと思うなら、関わる人間の多くを、敬ってやれ。助けてやれ。それが、命を大切にするって事だ。自立した尊厳と、──それ故の尊敬だ」

「──はぁ……」

「他の何かに拠って生きるんじゃない。自分で、自立して、自己の尊厳を、確立するんだ。それこそが、それだけが、正しく命の価値を理解する事だ。他の聞こえの良い信仰にすがるな。それは与えられた価値観だ。命の価値を簡略化しているぞ。解り易い理由に思考停止するな。命の価値は、その程度じゃないぞ」

「……──じゃあ、あなたのさっきの言葉は一体なんだったんですか?」

「あぁ、何のことだ?」

「だから、価値がないとか、意味がないとか……」

「それは事実だろう? 実際のところ、そういうものだろう? 大多数に埋もれ凡百であるならば、価値なんか無いも同然だろう?」

「でも、今はそうじゃないという」

「自分の価値は、自分で見付けろと云ってるだけだ。凡庸であり、詰まらない人間であったとしても、“だからなんだ?” お前はそんな程度の真実で心が折れてしまうのか? 世界中の人間から無視されたら、生きていけないというのか? 他人に認められなければ、自分を認められないのか? とんだ価値観だ。お前、多数教に洗脳されているぞ」

「うぐ……でも──わざわざそんな事を云う必要はないんじゃないですか──?」

「真実を知らずに正しい事を語ることは出来ない。真実を直視せずに、ただ命は重いんだと喚くしか出来ないなら、そんな言葉に重みは無いぞ。例えそれが辛くなるような真実でも、それを乗り越えなければお前はいつまで経っても餓鬼のまんまだ」

「知らなくても良い真実もあるでしょう」

「そんな事実はこの世には一つも存在しない。知らなくて良い? 本気で云っているのか? 何も知らない人間の言葉になどなんの意味も無いぞ! そんなであるなら、お前の言葉の重みは零だ。そんなお前が語る命の重さも、言葉と同じく零になる。そのような妄言では誰の心も動かせないぞ。命が大切であるというならば、命の真実を知れ。それを知らない人間に、“命の価値を語る資格”など在りはしないぞ」

「言葉に重みがあるならば」

「それこそがお前の語る命の重みだ」

「命が大切だと云うのなら」

「命の真実を知らなければならない」

「どっかの誰かに意味はなくても」

「生きる意味は確かに────あるのだ」




※1:今回は比較的頭が壊れた状態で書いてるので内容が酷い。これが一か月分の鬱憤か。

※2:一番云いたかったのは一番最後に云っている。それ以外はただの前振り。駄文

※3:それでもコレ読んでなんか思うところがあれば幸いです。あなたがどうかは知りませんが


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『いずれ総ては零近似 nearly equal zero kinds 』


http://lovelove.rabi-en-rose.net/blog.php?n=410

「あらゆる技術は、その向上によって価値を低減させる。技術進歩が広く高く普遍的に高度化することを理想とするならば、技術そのものによって生み出される情報の価値は無限に低下していくんだ」

「ちょいと意味が解りませんネェ」

「なぁに、簡単な話だよ。より多くの人に、より便利に、より高度に、より使いやすく、……。技術の向上が物理的普遍性を絶対価値として進行するものであるならば、その技術そのものが生み出す情報の価値はその技術の進歩と“反比例”するんだ。──例えば万年時計。万年時計は現在の技術では量産は不可能だが、技術の進歩が価値の不偏性を旨とするならば万年時計を一個しか作れないよりは二個作れるほうが進歩だろう?」

「あぁ、確かに」

「そして、複製された万年時計の価値は単純計算で二分の一だ。更に三個四個作れるほうが技術的進歩。最終的に無限に製造可能なまでに至れば万年時計に関する技術の進歩はほぼ完了する。相対的に、万年時計の価値そのものは零近似になるんだ。当たり前だな。幾らでも造れ、誰でも所有できるなら、その価値は普遍化されて0になる」

「なるほどね──あ、でもそれって材料費とかを考慮してませんよね? 原理的に価値が0というのはありえないのでは?」

「材料費など些細な問題だな。技術の向上はその材料すらも価値低減させるだろう。それが科学技術というものだ」

「何処か科学信仰じみてますネェ」

「考えうる当然の事態を説明しているまでだがね」

「その短絡性を問題にしているんですけど」

「短絡で結構。あらゆる議論は短絡に短絡を重ねる事で複雑化するものだ。AならばB、BならばC。そうしてやっと結論を得られる。それ以外の跳躍した理論など理解できないしそもそもなんの証明にもならない。当然の話だろ」

「ま、なんでもいいのですけれどね」

「さて、じゃあ反対に翻って技術者はどうだろう。彼らは一体何を一番恐れると思う?」

「技術者が──ですか? さぁ、なんでしょう。技術力が低下する事ですか?」

「それも怖いといえば怖いが、副次的な問題でしかないな。正解は『技術が流出する事』だよ。情報に価値があるのはそれが偏在しているからだ。同様に“技術”も偏在していればこそ価値がある。隠匿し、秘匿しているからこそその技術には価値があるんだ。『私にしか出来ない。だから価値がある』技術が流出し、誰もがその技術を使用可能になれば、そいつの技術的な価値は0になる」

「それもまぁ、確かにその通りですね」

「技術を扱う商売ってのは、つまるところそういうモノなんだ。その技術に価値があり、技術者に価値を与えるためには、その技術自体は非公開でなければならない。そうでなければあらゆる技術者は失業の憂き目に遭うだろう。技術ってのは、一部の人間が秘匿し、偏在するからこそ価値がある」

「ふーん、なるほど……あれ、でも──」

「そうだ。技術者は技術が偏在するからこそ成立する職業だ。だが、技術そのものはその向上により常に普遍化され続けている。それが科学の第一命題なれば。ならば、技術は外へ外へと向かい、それによって“技術そのものの価値は低減し”、“技術者の地位は無限に下がり続ける”」

「な……」

「解るか? 時代は進めば進むほど、技術が向上すればするほど、技術者そのものの価値は無限に下がり続けるんだ。そして最後には零近似となる。技術者は、その業種の技術熟練に左右されるが、結局のところいずれは絶対に相対価値が0になるんだ。──つまり、失業だな」

「そんな事って……本当にあるんですか?」

「当たり前だ。社会は既にそういう時代に突入し始めている。技術の価値は普遍化され、技術者の価値は零近似になっていく反比例の世界さ。あらゆる業界がその可能性を持つ。──アニメ業界を見てみろ。もう既にアニメーターの価値は下がり続けている。今後、彼らの価値が自然に上がって行くことなどありえない。技術の普遍化は、技術者の価値を低減させるいい例だ。もしアニメーターの地位を向上させたければ、業界全体が彼らを保護する動きを見せるしかない」

「保護、ですか──」

「だが、事はそう簡単でもない。保護するにしたって、そもそもそれは技術的な価値が下がっているからだ。相対的に見て技術力が低いならば、そんな人間を誰が保護すると思う? 解るか? 技術の普遍化はそもそも技術者の価値を低減させるものだ。保護しようにも、彼らには“保護するだけの価値も無い”」

「そんな……」

「技術者の地位は無限に下がる。それは避けて通れない科学技術の命題で、社会全体が考えるべき問題なんだよ。でないならば、彼らは生きてなどいけないのだ」

「でも──そんなのどうすればいいんですか?」

「無視するか? そうしたらプロは全員失業する。保護するか? だが彼らにはアマと比べても大した違いなど無い。価値が無い。技術の流出とはそういうものだ。技術は常に進歩する。時代は常にそれを要請する。だから、つまり、“失業者はドンドン増えていく”」

「それはまた、あんまりな話ですね」

「誰もがオリジナルのマンガを製作できるツールが開発されたら? 誰もがプロ並みの音楽を創れるようなソフトができたら? 誰もが大作映画を作れるような時代になったら? それが技術の進歩で、技術の流出で、技術の普遍化だ。それが時代の要請であり、未来の姿だ」

「素晴らしい世界──のような気がしますけれどね」

「その世界において、プロの価値は零近似だ。そんな世界においても“やっと”価値があるもの、それは唯一つ。製作者のアイディアそれだけだ」

「それは救いですか?」

「技術的アプローチそのものも進化するなら、いずれもアイディアの価値だって零近似さ」

「じゃあ──そんな世界では一体どんなものが価値があるのですか?」

「価値があるものなど無い。全てが零近似で、皆の価値は相対的に0で、働く人間全てに価値は無い」

「そんな社会に価値は無いですね」

「なら日長一日寝て暮らすか。人類全員がニートだ。みんなが好き勝手に音楽を創り、映像を作り、芸術にいそしむそんな世界だ。──素晴らしいじゃないか、価値は無くても意味はある楽しい世界だ」

「不健全、ですね」

「人間が働く必要がなくなった社会こそが共産的になるんだな。人類が働く必要が無くなった暁に、やっとその妄想が達成される。共産とはそういう世界だ」

「……いずれ、社会は共産的になるという事ですか?」

「なぁに、可能性の問題さ」

「ぞっとしませんね」

「もう既に事は始まっている。技術の偏在は解かれ、情報は普遍化し、人類はどんどん奴隷化していく。手を打たねばならない。さもなくば、エデンが開く前に人は皆落ちぶれてしまうよ」

「それが、共産化ですか?」

「それが時代の要請でなら、仕方がないことだろう?」

「なんとも、嫌な話ですね」


「ま、我ながらおれ自身気持ちの悪い話だとそう思うよ」


「じゃあ話さないで下さい。そんな話知りたくもありませんでしたよ」


「なぁに、話したくなったんだから、しょうがないだろ?」


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『創作は狂気的であるか You need chaos in your soul』

物語る作品というのは、物語る人の思想や狂気、ガイキチぶりを見て楽しむものだと思うので。

これには酷く同意してしまう。同意せざるを得ない。

というかまぁ当然のごと、作品は当たり前のように作品自体を楽しむものなんだけれども、その作品の“楽しさ”を作り出しているのはやっぱり作者の『狂気的な思考』によって生み出されるのだと思うので。

狂気的とかいう言葉を使うとまるで作者がぶっ壊れた既知外のように思われるかもしれないが、至極当たり前の話をすれば本当にぶっ壊れた人間なんかは作品自体を作ることが出来ネェー訳。

じゃあ何を持って“狂気的”というのかというと、それはつまり『他人と違う思考が出来る』という一点に尽きるのだ。自己を統制しつつ、その上でぶっ壊れた考え方が出来てこそ作品を作れるようになるのだ。

自分の作品・思考が面白いかどうかを判断するためにも、一般常識は必要だからーね(ま、本当にぶっこわれた作者が居ないとも思わないが、そういうのは極少数派だろう。そういうのはそもそも作家として生存しにくい世の中だ

コレは別に、サスペンスとかホラーとかそういう意味に限らず、ギャグ漫画だって作者の(物語る為の)感性自体がどこか狂気的で、壊れていて、普通じゃない必要があるのだ。

誰も思いつかないことをやってのけるからこそ、作品は面白さを獲得できるのだ。

ある漫画にせよ、映画にせよ、アニメにせよ、それを作る人間の感性は何処か浮世離れしている必要がある。出なければ、その作品は残念ながら面白いとは云いがたいかもしれない。

ある登場人物の台詞に心が打ち震えたならば、その台詞を喋らせた作者の感性があなたを震わせたのだ。凡庸な感性で人を驚かせしむることは出来ない。それが定義だからだ。

あらゆる物語は作者の感性を、狂気を、ぶっ壊れたその思考を、他人にわかるように論理的にまとめた物に他ならない。見るべきものがない作品の中に、狂気はない。

You need chaos in your soul
to give birth to a dancing star. 

   Friedrich Nietzsche

跳ね回る星を生み出すには、
あなたの魂の中に混沌が必要だ。

   フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』

最初に必要なのは狂気で、それを“作品”にする為に技術が必要なのだ。“普通でなくない”作品の何が面白いというのさ、それはもはや概念的・定義的に面白くないに決まっている



……と、ここまで云ったところで自分にはもう一つ『信念』があって──それはつまり、


『どんな凡庸な設定の物語であろうとも、演出次第で面白くなる』っていう考えなんだけど。


どんなにどんなに凡庸で普通でつまらない設定であろうとも、それを面白くしようと思えば絶対に100%面白く出来る、って俺は考えている。(ただし、それを俺が100%実践できるかといえばそれはNoだ。人間1人には限界があり、俺には限界しかない

じゃあその凡庸な設定をどうすれば面白く出来るのかといえば、勿論、演出以外でない。つまり、設定以外の部分、“演出・脚本・画面構成・他もろもろ”の総てをその作品が面白くなるように最適化すれば、おのずと面白くなるという事だ。

この場合、脚本であれば、つまり台詞や登場人物やら性格やら何やら、プロットからストーリーから最終的なオチまで総てを作品の面白さの為に最適化することに他ならない。

演出であれば最適な画面効果、構図を見つけ出し、最も効果的なところで効果的な演出をすることだ。そうすればどんな凡庸な、それどころか馬鹿馬鹿しい設定の作品ですら面白く出来る。

(──というか、出来る、と断言するくらいでなければ駄目じゃなかろうか、とひとりごちる)

その演出の為に、当初の設定が幾分か或いはほとんど無くなってしまったとしても、それはそれで最適化の結果に過ぎない。その凡庸な作品を膨らませ、面白さを注ぎ込んだ結果ならば、おそらくその骨格、最も基本的な部分でその作品のキモは失われていないはずだからだ。

じゃあ、世の中の作品の多くはその最適化がちゃんと為されているのかといわれれば、それは出来ていないんじゃなかろうか。でなければどうしてこんなに駄作と呼ばれるものが巷に溢れるのか

答えは簡単だ。答えるまでもなく当たり前の事だ。云うのが心苦しいくらいに。

つまり──なんらかの形で作品を作っているその総ての人間が、“才能溢れる人間ではないから”に過ぎない。

はい、当たり前の話ですね。才能がありゃ面白い話が作れる。売れなかった作品ならば才能がなかったんだろう。原因と結果の逆転だ。“売れたから才能が有ったんだ”と云ってるに過ぎない。

悔しければおれを楽しませて見せろ。そしたら才能を認めてやるよ。──そんな話

原作破壊すれば面白くなるわけじゃないし、過剰な演出すりゃ勝手に面白くなるわけでもない。才能があると自分でおもうなら、せめて売れるもの(楽しいと思わせるもの)を作らなけりゃならない。

──本当に大変な商売だよ。創作業はね


かく云うそんな自分も、同人漫画を描いている真っ最中ではあるけれども…………ね

製作者の大半は自分の作品が面白いと確信していると(或いは信じていると)、少なくとも俺はそう思っている。で、なければ、作者にはそれを作り出すモチベーションがない

では翻って、その作品が全ての読者などに受け入れられるかというとそんなこともまたない訳だ。(コレはもう色いろと要因はあるのだけれども。ゲームしてる人間は漫画読まない、“読む時間がないから”とかね

自分は面白いと思って製作しているが、それが読者にとって面白いかどうかは解らない。それが本当のところだろうと思う。面白い作品書けば勝手に売れるなんてのはま、幻想に過ぎない

マーケティングやコマーシャル、なんらかの触媒によって売れる量は決まってくる。基本は。あとはもう地道な口コミを待つしかないって所か

──全く因果な話だ。狂気的ですらある。


全てが自己完結してしまえるならば、難しい事を考える必要はないんだけどさ

次回も漫画についてちょっと話そうかと思う。漫画の漫画についてとか

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『この世ので最も尊いものは』

「この世で一番、最も尊いものを教えてあげよう」

「……へ? は、え? えぇええええ!?」

「──なんだその反応は」

「え? い、いやいや別になんでもないですよ? えぇなんでもありませんとも……!」(ドキドキ

「変な奴だな。いつも以上に変だ。なんか変なもんでも食ってどっか頭でもぶつけでもしたか?」

「う、うるさいですねッ。そんな事はどうでもいいからさっさと先を言って下さいよ!」

「ふむ、可笑しな奴だ。……それはそうとそうだな、お前、“この世で一番尊いもの”はなんだか解るか?」

「──え? それを私に言わせるんですか? それってなんか違いません……?」

「なんにも変なところはないな可笑しいところもないな。良いからさっさと言ってくれ。時間が勿体無い」

「………………愛です」

「──はぁ、下らないなぁ。あながち悪い答えでもないが点数で言えば20点未満だ」

「え? えぇええええ??? 20点ってなんですか!? 愛を教えてくれるんじゃないんですか??」

「は? 誰が愛なんて下らないものを教えると言った? 俺はただ尊いものを聞いただけだ」

「どう聞いてもあれは愛の告白でしょう!?」

「どう聞いてもあれは真の哲学だろう。愛などという蒙昧なものと一緒にするn」

『メガトンパンチ!!』

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「さて、鼻血も止まった事だし速く本題に入ってしまおう」

「乙女の純情をもてあそんだ罪はマリアナ海溝よりも深いデスヨ」

「じゃあマリアナ海溝に沈めてみろよゴメンナサイ冗談です殴らないで」

「こんな馬鹿の言葉で一瞬でも傾いた自分の心が許せない」

「俺の事はドウデモイイが哲学を馬鹿にすることは許さん」

「あんたのは哲学じゃなくて似非哲学でしょうが」

「似非でもなんでも哲学と言い張れば哲学なんだなぁコレが。嘘だけど」

「嘘かい」

「じゃあこの世で最も尊いものは何だ?」

「まだ聞くんだ──お金、とか言うんじゃないでしょうね?」

「馬鹿も大概にしろ。金なんて所詮、ただの通貨じゃないか。それが一体何処をどうすればこの世で一番尊いものになるんだ? まだ“愛”と言ってる方が現実的だ。どっちも下らんがね」

「でもお金ないと生きていけないですよね? とっても重要じゃないですか」

「重要といえば様々なものが重要だよ。生きていく上で欠かせないものなど沢山ある。金は勿論、能力や性格、自愛と他愛、身体や脳みそ、酸素や大地や地球、他者の存在、学問、文化、どれ一つ無くして人間らしい生など有りえない。金などその要因の中の一つに過ぎない」

「はぁ、まぁそうなんですけどね……重要といえば重要でしょう?」

「俺がいつ“人間にとって”尊いものだと言った? 俺は“この世で一番尊いもの”はなんだ?と聞いたんだ。この世で一番金が重要なのか? 地球よりも? 太陽よりも?」

「あぁすみません。質問の意図を勘違いしておりましたヨ」

「じゃあ理解した上で三度目の正直だ。『この世で一番尊いものは何だ?』」

「それは────“人間”です」

「ふん、50点だな。半分正解といったところだ」

「じゃあ、完全無欠の正解は何ですか?」

「その正解は──“意識”だ」

「……『人間』とどう違うんですか?」

「人間“なんてそんな”必要ない、人間“である”必要はない、そういう事だ。人間そのもの、人類という一くくりで尊いわけじゃないのさ。人類の中の9割以上の人間は本来必要ないし、居る必要もない。“人間”という答えそのものには『人間の命は大事である』という含意が含まれる。だが、人間の命はこの世界において本質的には重要じゃないんだ」

「はぁ……えぇ!?」

「『この世』ってのはこの世界の事で、物理宇宙の事だ。決してこの人間社会のことでもなければ文明のことでもない。そんな社会規範や倫理というものを“超えた先にある本来的に尊いもの”。それが俺が今聞いている“尊いもの”だ」

「善悪の彼岸、って奴ですか?」

「こんなものは哲学の道程に過ぎない。まだまだその領域は此岸に過ぎない。この物理宇宙において『人間』は然して重要ではない。重要なのは“意識”そのもので、人間がソレを持っているから、少なくとも今のところ人間が必要であるという意味でしかない」

「人間が居ても、意識があっても──この地球や宇宙がなければそんなものに意味はないでしょう?」

「宇宙がないなら人間は産まれ得ないが、“意識”を内包しない宇宙に存在意味はない。何故ならば、その宇宙は観察されないからだ」

「宇宙を──観察?」

「存在しない宇宙に実在はなく、意識のない宇宙に存在意義はない。故に、『意味のある宇宙』には“意識”が存在することが前提となる。結果、『この世で一番尊いもの』は“意識”となる。意識はあらゆるものの存在に先んじて重要なんだよ。それこそ、“この宇宙”よりもね」

「そんな──もんですか?」

「この世界に意味を与えるものは真実“意識”だけだ。さぁ空を見上げろ、宇宙を目にしろ。その“視覚”なき世界に色がある意味はなく、光ある意義はない。夏の匂いをかげ、五感なき世界に微粒子は寄る辺なく消え去ろう。不完全な世界に怒りを感じろ、美しい心に歓喜を上げろ、意識なき宇宙には、何もないのだ」

「でもあなたは──人間は必要ないという」

「宇宙を知らぬ人間よ、存在する意味も考えぬ人間よ、ただ死ぬためだけに産まれてしまった人間よ。彼らの存在する意味は? 彼らが意識を持つべき理由は? 宇宙に意味を見出さず、意味を与えない人間が、この宇宙で生きる意味は? 彼らは何を残すのだろう? 何を残せば尊い存在となりえるのだろう!」

「それでも彼らは──生きてます。愛を知り、子供を作り、未来を次代へと繋いで行くのです」

「それは、……ただの行為に過ぎない。この物理宇宙において、彼らの行為はただ物理的連続性を持って行われる生物学的行動に過ぎないのだよ。彼らが彼らである必要はないし、他の誰でもいいのだ。誰が死んでも意味はなく、誰が生きても変わりはない。それがこの宇宙、物理宇宙の本質である」

「それは、彼岸の理論ですね」

「此岸など、下らない。下賎蒙昧な規律よ。必要なのは真実意識だけで、人間がより豊かに生きるための装置など重要ではない。そんなものの為にこの意識を歯車にする方が間違っている。この意識は本来宇宙の為に活かされるべきで、人類の為に生かされるべきではないんだ」

「豊かになったからこそ、人間はより高度に科学を発達させ、宇宙を観察できるようになったんですけれどね」

「豊かさも遊びも余裕も必要だが、その為に忙しなくなってしまうのは間違いだ。この意識は最大限に存在を発揮されるべきで、ただ浪費することに意味はない。何度でも言おう、人類の数が無駄に増える事に“意味なんかない”。増えれば増えるほどに、“人間一人ひとりの意味は軽くなっていく”。お前は既に、喪失したも同然だ。何故ならお前には、『もはや意味などないからだ』」

「哲学至上主義者が。その狂った理論を人に聞かせるな」

「哲学こそ至上命題よ。その他の雑事など他愛もないわ。恋愛至上主義者が、愛がこの物理宇宙においてなんの意味を持つというのか」

「物理宇宙なんてどうでもいいんですよ。ただ我々は精一杯生きるだけです」

「それが、お前という存在の意味をこの世から消しさるんだ」

「“この世”もどうでもいいんです。私に必要なのは、私と私を構成する人たちの存在です」


「哲学を忘れた動物よ、お前は何を求める」


「ただ、一つでも多くの愛を」


「宇宙を感じぬ動物よ、お前は何処に行く」


「ただ、此処に居る」


「それは、ただの“餓鬼”だよ」


「なら、あんたはただの“死人”だね」


「なるほど。それはそれは────真実まさしくそうかもしれないな」


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『目的を得るべき世界か否か Re:beralism』

「酷く個人的な事を云わせてもらえるならば、単一の目的というものが大局を左右してはならないし、ましてや大局が単一の目的を持ってはならない、のだと考える」

「はぁ──それはなんですか?」

「目的を持つという事は素晴らしい事だが、常に“正しい事ではない”という事だ」

「そりゃまぁ、目的ってのは行動の原動力になる物ですし、基本的には素晴らしいもので必要不可欠なものですし、それが間違ってしまえば時に多くの人間を不幸にする事もあるでしょう。それは当たり前の事ですよ?」

「確かにそれは当然の話だ。目的も努力も、正しい方向へ向けないならば結果はろくでもないことになる。だが、此処ではそれをもう少し拡大して考える。個人や組織における目的ではなく、社会や構造、もっと云えば世界そのものが持つ“目的”の事だ」

「それはまぁ……それでもそう違わない話だと思うんですが」

「事のあらましは変わらないが、その意味が違ってくる。上位構造が下位構造と同じ性質を持つからといって状況が変わらないわけではないというただそれだけの話さ」

「はぁ──んで、結局なんの話なんですか?」

「例えばの話、人類全員が一気に進化することを望んではならないという事」

「訳が解りませんね」

「それがどんなに“正しく見えようとも”それが正しい保証はなく、故に単一の目的に向かって邁進してはならないんだ。極端な政策は常に現状を破壊し、なんらかの不幸を世にばら撒く」

「現状に甘んじるべきだと?」

「誰もそうは云っていない。だが、現状を維持するのは重要だ。現状を維持できないで次善の策も何も無いんだよ。それを理解しなけりゃならない。大胆な構造改革ですべてが丸く収まるなんてのは夢物語だよ」

「さぁ、私は専門家じゃないんでその辺の話についてはノーコメントでお願いしますね」

「仮初の成長は現状維持の思想を希薄にさせる。何らかの形でその組織や構造が危機に晒されたとき、現状を維持できなくなるようならば、それは間違った政策だったという他無いんだ。バブルだかなんだか知らないが、それに浮かれて現状維持を忘れた人間が結局は破滅する。現状を維持する事は悪い事じゃない。現状を維持できないような体制を作ることは大勢の人間を不幸にするという意味で『悪』だよ」

「はぇ……それで、それと“目的”という話がどう絡んでくるんですか?」

「大分話が逸れたな、今の話は忘れてくれても構わないぞ」

「関係ないんかい!」

「例えるに、人類のあずかり知らぬところで世界の方向性が決められてはならない。それは人倫法制に反する行為だ。その意味では、人類補完計画などもっての他だな」

「いきなりアニメの話をしないで下さい──ソレは置いといて、まぁ確かに知らないところで自分の行く末を決められてしまうって云うのはちょっといい気はしませんね」

「極少の個人や組織が目的を持つことは推奨されるべきだが、それらを総合した社会が目的を持つことは許されないんだ。その巨大な流れに個人は逆らえず、ましてやその結果がどうなったところでもはやその変化は不可逆で、どんなモノであれそれは現状を破壊するに足る致命的な現象だ」

「でもまぁ、変化しないでいいというわけでも無しに──ましてやそんな無政府主義者みたいな話は現実的じゃないですよ。世界に必要なのは市場原理だけではなく、積極的な市場コントロールです」

「俺の言葉が無政府主義の推奨に聞こえるのかね? だったらどこかが可笑しいんだな。俺は一言も政府がいらないとは言って無いし、コントロールが要らないとも云っていないぜ」

「そうとしか聞こえませんでしたが?」

「政府の仕事は“現状維持”でもあるという事さ。未来を作り出すための現在を重要視しないで何の為の政府だというのさ。極小個人や組織だけが利潤を求めていたらすぐに世紀末だ」

「世紀末はもう10年近く前に終りましたけどね」

「兎に角俺は無政府主義者じゃあなよ。寧ろ積極的な介入こそが結局は富の再分配を生むと思っているんだがね──ま、その辺の話は今回とは関係が無い。俺が言っているのはもっともっと“巨大な話”なんだけどな」

「巨大……というと?」

「宇宙、科学、宗教、あるいは神……そう云ったモノが“目的”をもつべきでないという話さ」

「話がすっごい飛んだよ!?」

「科学は目的と持つべきじゃないし、宇宙は目的を持ってはいけない、神は目的など持たないし、宗教は目的を謳うべきではない。というそんな下らない話さ」

「でも、まぁ宇宙とか科学はわかるんですけど……別に宗教ぐらいいいじゃないですか。愛! アガペーは人類を照らし出しますね。隣人を愛しましょう。それは良い事素晴らしい事デスね」

「そんなものは要らん。愛だなんだに頼ってるから人類はいつまで経っても動物から進化しないんだよ」

「えぇー……今の発言は聞かなかったことにしといてあげますよ?」

「下らんな。まぁ個人がどんな目的を人生に抱こうが知ったことじゃないしどうぞ御勝手にとしか言いようが無いがね。画一化された目的なんぞに頼ってる時点で底が浅いぜ。それを悪いとは云わないが、俺だったらそんな人生は御免こうむる」

「夢が無いですね。ついでに愛も無い」

「余計なお世話さ。──さて、話を戻そう。科学も世界も宗教も目的を持つべきじゃない。そんな限定主義は世界ためにならないんだよ。何故だか解るか?」

「現状維持のためにならないからですか?」

「多様性を失わせるからだ。多様性無き世界に面白みは無いな。そんなものは存在する必要が無い」

「そういうあなたは既に目的的な発言をしてますけど?」

「俺個人の発言で世界はどうにもなら無いよ。俺という存在が多様性の一角で、だからこそ俺の発言は許容されるんだ。だが、俺の考えが世界中に蔓延する事を俺は望まない。それは動脈硬化で、思想的多様性の死滅で、人類の破滅だ」

「小難しい事いってるけど別に大層な話でも無いですよね」

「それは別に構わん。同様に科学も目的を持ってはならない。科学は常に発展するべきだが、その発展を“目的”によって制限、或いは捻じ曲げてはならない。人類の進化をおれ自身が望む事はどうでもいいことだが、科学技術が人類の進化を強制してはならないんだよ」

「科学技術による人類の強制的進化とは?」

「さぁ、その辺は自分で考えてみてくれ。多分にSF的な話だけどな。同じく世界も目的を持ってはならない。……いや、少し違うな。此処までの話でもそうなんだが、それらはこう云い変えることが出来る。つまり、“目的を持つべきだと考えてはならない”」

「はぁ……?」

「これこれこういう事は素晴らしい。だから世界にはこれこれこういう目的があるべきだ。これこれこいういう目的を持つべきだ。そして“それを目的にしているに違いない”」

「宗教的な話ですね」

「限定主義者も、目的主義者も、宗教の一種には違いない。ましてや、その他の主義であれ思想であれ、それが不変的な価値であると思い込んでいるならばそれはもはや総て“宗教”なんだよ。目的を持ち、目的を達成したがる宗教だ」

「そういうモノは、あるべきではないと?」

「あっても構わないが、“そうあるべきであると考える”べきではないし、“そうであるに違いないと思い込む”べきでもない。同様に“この目的を達成する事が人類のためであると信じ込む”べきでは絶対に無い、という話さ」

「なるほど。それが、大局が単一の目的を持つべきではない、という事の本質ですか」

「そうだ。この場合、大局とは個人や組織が持ちうる“世界観”であり、その目的が“主義主張”だ。勿論、主義や主張を持つことは悪い事ではないが、それが絶対唯一の価値だなんて信じ込む事ははた迷惑なんだよ」

「まぁそうかも知れませんけれど……ね」

「とま、そうは云ってもこの世界は既に多様性が過ぎる。過剰な多様性は逆に多様性の価値を損ないかねないな。少し切り捨ててもいいんじゃ無いだろうか、いろんなものを」


「それはまた過激な発言ですね──」


「過剰な思想も悪くは無い。それも多様性の一角だ」


「あなたの思想は人を殺しかねませんけどね」


「はん、──こんな戯言で、人が死ぬものかよ」


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『善悪の彼岸 Beyond Good and Evil』

「さて、彼岸には一体何があるというのだろう? 善と悪すらも突き抜けて、果てまで行き着けば我々は一体何を目にすることが出来るのだと思う?」

「果てまで行き着いたら、人は人で居られなくなります」

「『怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ』か?」

「『善悪の彼岸』Jenseits von Gut und Bose 第146節ですね」

「この場合、怪物というのは“思考”そのものの事だ。思考に特化し、純化し、深みに嵌れば嵌るほど、人は人間で居られなくなる。その思考はいつか善悪を超越し、彼岸へと限りなく近づいて行くだろう。それは、人間の精神としての極限で、人としての普通の生き方に疑問を持ってしまう泥沼だ」

「考える事は怪物に近づく行為ですか」

「深淵とは真理の事だ。そして人間にとっての真理とは“心理”の事である。人間の思考が希求する『真理』は物理的統一理論ではなく、『人間自身の存在原理を問うモノ』だからな」

「ならば、深淵を覗くとは──」

「存在原理を識ることだ。そしてそれは怪物になる事と同義である。なんという事だろうと思わないか? 人間の原理を知るものは、人間としての怪物となるんだ」

「でも、それはただの戯言でしょう? 知識ただそのものが人間を変質させてしまう事など稀です。ましてや怪物など──」

「確かにそれ自身はただのニーチェの言葉遊び的でもある。だが、それでも俺は思うんだよ、それは正しい認識であるとね。この言葉は肉体的な意味でもなければ行動的な意味でも無い。これは“精神的な意味での怪物”なのだよ」

「精神的な意味での怪物?」

「善悪の彼岸に至った者は、もはや“怪物”なのだよ。その思想といったら!! 人を人と思わなくなること! ただの状況を作る要因(ファクター)に過ぎないのだと認識する思考! 肉の塊であると唾棄することと云ったら! ──怪物と戦った人間は、それ故怪物となるのだ。それが善悪の彼岸だ」

「それは……確かに、普通の人に対極する怪物ですね」

「哲学すれば、思考を続ければ、いずれはあらゆる物を超越し始める。様々なものを、だ。──愛など浅い。答えはそこには無い。神などいらない。彼はなにも答えない。真理などいらない。欲しいのは真実だ」

「それが、真理なのではないですか?」

「真理など、証明不可能だ。確かな事など、何一つ無い。生も死も、一つの結果に過ぎない。倫理など、ただのルールに過ぎない。深淵を! もっと深淵を! もっと深く覗き込め! きっとそこには何かある!」

「それはただの暗闇では──ないのですか?」

「光あれかし! 総ては闇から、無から、ゼロから産まれたんだ。深淵こそが、総てのルーツである。“人間共の間で合意されただけの人間観”ではない。人間を、生死も、善悪すら超越した、“真実存在する意味を”!! すべてをゼロから考えるのだ。人間の為にすらならない、真実存在原理を私は探す」

「そして、あなたは何処に行くんですか?」

「善も悪も、それは人間の創作物だ。都合がいいから創った概念に過ぎない。そんな二元論は、ただの児戯である。そんな所に解答は無い。だから、超越する。善悪を。概念を。その先を。“善悪の彼岸”を目指す」


「そこに、何があるというのですか?」


「そこに在るのは深淵で、真理で……──そしてまた独り、ただの怪物が生まれる」

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『最善に続く最悪 Triage』

「理想を求める事は常にベストな事はではない。理想がベストであるという勘違いは結局のところ、ろくでもない結果したもたらさない」

「理想がベストで無いなら、一体何がベストなんですか?」

「現実さ。現実に即して考える事がベストで、その結果がベターだ。理想ってのはベストでもなけりゃベターでもない。そこに在るのは一方的な独善で、それがもたらすであろう結果しか視野に入れていないんだ」

「まぁ理想っていうのは高すぎるというものですからね」

「理想を謳うな。妄想を喋るな。最善を垂れ流すな。──現実を見ることができないならそもそも現実に口出し無い方が良いんだ」

「別に口出しもしないでしょう、大半の人は。ただ現実を生きているだけで」

「だけ? 生きているだけ? 現実を生きているだけだって? それが……それがどれだけ理に適っていないのか知っているのか? 自己が、己が、その意識が、知性が、どれだけ現実を知らないのか知っているのか?」

「──そんなこと、知りませんよ」

「世界、社会、組織、その成立をどこまで把握しているというのさ? 冷静に、常に正鵠を射ていると自信を持って云えるのか? その自信は、果たしてどれほどの知識の上に居座っているんだ? ……それは正しいのか?」

「誰もが、正しく居られる訳ないじゃないですか」

「あれも、これもと、まるで子供のようじゃないか。子供は世界を知らないから子供なんだ。大人ならば、もう少しまともにならなければな」

「まともって……どういうことです?」

「子供のように駄々をこねるなという事さ。世間を知れよ。その駄々は理に適わないぞ」

「じゃあその“理”ってなんなんですか?」

「それは“リソース(資源)”の事だ」

「資源……ですか」

「常識的なことを言わせてもらえれば、世界のほぼあらゆる場面においては『リソース』が不足している。十分なリソースを常に、どんな場合においても供給する事は“不可能”なんだ。何故か解るか?」

「はぁ……それは何故か──うーん」

「供給と需要の関係を考えれば解る。ほとんど総てのあらゆる活動にはさまざまなリソースが必要となる。開発、教育、経済……それらは金を、時間を、人員を、色んなものを投資しなければならない。リソースは供給であり、供給を支えるためにもリソースを供給しなければならない。しかし、その供給が過剰になったなら需要の関係から余剰分は無駄になる」

「無駄になっても貯めておけば良いじゃないですか」

「世の中にあって貯めておくことが出来ない資源などざらにある。しかもそれを貯めておく為にもリソースは要求される。特に市場原理が優先される経済において、無駄な備蓄、つまり在庫は首を絞める自殺行為になりかねない。維持費に費やされる金は、はっきりいって無駄になりかねないという意味でリスクが高い行為だ。社会的国家的に備蓄が必要なモノは沢山あるが、それら総てを十分に貯蔵しておく事もできない。その為の維持費は何処からも捻出し得ないからだ」

「あぁ……はぁまぁ大体解りました。リソースってのは扱いが難しいんですね」

「そして需要は常に一定ではない。この高高度情報化社会においては、特に莫大な需要が生み出される。情報は瞬時に伝わり、人々はそれによって行動を決定する。需要というものは時に供給を無視して爆発する。そういう場合はリソースなどお構い無しなのさ」

「ま、人間ってのは知らないことを知りえないものですから……」

「はぁ──世界の限界ってモノを知ってるのが大人ってもんだろう。いや、その程度で大人ぶるのもおこがましいとは思うがね……」

「リソースの限界っすか」

「リソースの限界が、世界の限界で、現実の限界だ。そしてそれは常時不足している。リソースを無視した言論などこの世のどの部分にも役には立たない。勿論、そう云った限界点を無視したアイディアってのも意味が無いわけではないがね」

「どうしてですか?」

「常識に縛られない発想は大事だ。おれもそうは思う…………だがま、それでも常識を解さない人間の発想だったらそんなものには意味が無いんだがね、やはり」

「ま、そうかも知れませんね」

「理想ってのは往々にしてリソースを加味しない。リソースに縛られた善というものは、“最善”とは云えないからだ。だが、最善を求めるためにもこの現実ではリソースの事を考えて行動しなければならない。解るか? それはある意味で、偽善的なんだ。最善にはならない。何故なら我々には限界があり、その限界を超えて善は成せないからだ」

「まぁ確かに……限界を超えて善は行えないでしょう。人的資源や物資が不足した中で、それ以上の行為は為せないから──」

「理想や最善やベストと人が云うとき、限界を考えていないならばそれらは無意味だし、逆に社会を混乱させる原因になる。オイルショックとかな──。素人は何も知らないからリソースを考慮しない言論をしがちだが、世界ってのは常に資源を前提に存在しているんだ。机上の空論砂上の楼閣……冷静に現状を分析しろ。そこでリソースの概念を適用しないなら何を云ってもただの無駄だ」

「はぁ……」

「トリアージという考え方を知っているか? 『人材・資源の制約の著しい災害医療において、最善の救命効果を得るために、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定すること』つまり、あなたは軽度なので治療を後回しにし、こちらの患者を優先して治療しますよって事。そしてコレが重要。黒のカテゴリーに入れられた人間は“もう助からないので一切治療できません”という事だ」

「助けられないんですか?」

「黒 (Black Tag) カテゴリー0。死亡、もしくは救命に現況以上の救命資機材・人員を必要とし救命不可能なもの。 優先順位として彼らは一番最後に治療対称となる。いいか? 理想で最善を云えば総ての患者に治療を施すことだが、助からない人間にまで治療をしている余裕は現場には無いんだ。故に優先順位をつける。命の重さに優劣はなくとも、生死を分ける災害現場では“明確に優先順位が存在する”んだ。……それが何故かは解るな?」

「救急資源。人材や資源、つまり『リソース』が不足しているからです」

「その通り。そこで理想論など邪魔なだけだ。優先順位をつけないと助けられた人間まで殺しかねない。いいか? ベストではなくベターを求めるのが現場だ。現状のリソースで最大の効果を得ようと思ったら、駄目な部分は切り捨てるしかない。それはあらゆる活動の場においても必要な考えだ。効果が少ない部分は後回しにしろ、優先順位が高いところに取り掛かれ。それが“対費用効果で最大効率の最高効果”を得る唯一の行動だ」

「死に欠けの人間を見捨てることが、ですか」

「それを偽善と罵るなよ。無理なものは無理なんだ。理想論の通りにやってたら逆に死者が増えるんだよ。最善という理想を求めた先に来るのは次善ではなく、最悪の結果だ」


「最善ではなく次善を、ベストではなくベターを」


「“最大多数の最大幸福”を」


「そして総ては、“最大効率”に」


「死者を切り捨てろ。死に体を見捨てろ。冷静を現状を分析しろ。今必要なのは何だ? 騒ぐ事か? 混乱する事か?」


「今必要な事は──」


「総てを適切に、判断する事だ」


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『ネットの底で、呪詛と呟く VooDoo Words』

「別に、呪いだなんだというモノがこの世界において実在すると主張するわけではないが、こと現実問題、“呪い”というモノが元始から近代に至るまで『情報戦』そのものであった事を考えるならば、現在社会こそ最も“呪い”の苗床として適した世界なのではないかと思う」

「つまり、超高高度情報化社会によって?」

「そうだ。情報の密度と速度が爆発的に進歩した現代こそ、最も呪いを活用する場として適した場所である。呪いの効用が超常ではなく、あくまで情報の意図的な操作にあるならば、間違いなくそうなると思う」

「それってジンクスとかプラシーボ効果とか自己暗示とか精神衰弱とかヴードゥーって事ですか?」

「情報から切り離されて精神は存在しない。あらゆる精神は思考と同義であり、思考とは情報の処理に他ならない。情報の中身が精神に影響を与えるのは必然であり、その内容如何によっては人間は死にすら至る。そうでなくとも精神を変調させ、苦痛を与える事は実にたやすい事だ」

「そうなんですか? 精神的に強い人間だって居るでしょうに」

「拷問に最後まで耐えられる人間は存在しないよ。精神的に極限まで追い詰めれば、どんな人間だってすぐに死ぬさ。いや、壊れる、かな。いずれにせよ、強い人間などと云ったところで、“真物の呪い”に耐えられる者は居ない。しょせん、人間の精神などその程度が関の山さ」

「そうかなぁ……まぁ、そうなのかもしれませんけどね」

「呪いを鼻で笑い飛ばす人間は、結局のところ本当の拷問を知らないだけだ。自分が強い人間だなどと思っている人間は、真物の地獄を知らないだけだ。本物の世界は、実に狂気的で、そのものがまさに呪いのようだ」

「でも、普通の人間が地獄を体現出来るわけもなし。……結局、この現代においてすら、人はどうやって人を呪うんですか?」

「確かに、一人の人間がそこまでの狂気を持って人を呪う事は至難の業だ。ジグソウでもあるまいに。そこまでして強力な呪いを他人に与えようとする人間は、すでにその呪いによって自身の精神を病ましてしまう。人を呪わば穴二つ掘れ。他人を呪おうとする人間は、もはやその意味で普通の人間じゃないな」

「でも、世の中に溢れている呪いとか迷信とか呪術とか、基本的には他愛も無いものばかりですよね。よく知りませんけど、藁人形すら普通の人は持ったことなど無いでしょう? 女の子はそういうの好きですけど……こっくりさんとかなんかの呪文とか、そういうのももう呪いとしては高レベルですよね」

「普通の人間は人を呪おうとはそう思わないという事さ。というか、呪いそのものを信じていないからね。そこまで本気でやるようなことでも無いのだろう」

「でもこう……ちょっとした事で死んで欲しいとか、居なくなって欲しいとか、そういうことを考えることはありますよね──」

「ただの思考的自慰には呪いとしての意味は無いな。それに、お遊び程度で行われる悪意少なき呪いに、呪詛返しは起こらないよ。それが遊びだからこそ、行った人間そのものには大した罪悪感も無い。ま、呪いを掛けられた人間からしてみれば、遊びだろうが本気だろうが冗談ではすまないがね」

「そりゃそうです……そういうの、トラウマモノですよ」

「さて、話を本題に戻そう。現代の呪いの恐ろしさは、その無差別性に集約される。一対一の呪いは今も昔もそう異なるものでは無いが、一体多の呪いを行う場合、この高度情報化社会はまさに打ってつけの場所になる」

「そりゃま、高速化とその拡散こそが情報の伝達の進化ですから?」

「極論すれば、見ただけで死ぬ呪いの絵をネットに流し込んだ場合、その被害は底知れないものになるだろう。そんなものは存在しないけれど」

「意味の無い過程でしたね」

「他にも縦読みとか、動画とか、色いろな呪いのコンテンツがネットには存在するが、個人的に一番恐ろしいのが“文字化け”という呪詛だ」

「文字化けって……あの文字化けですか? ツ鄲羹ウ・テ・クサヲソヘサ・・とかいう?」

「それをどうやって発音するのか俺には全く見当がつかないが……まぁそういう事だ。フォント違いやエンコードの不一致によって起こる、まさに現代的で機械的な一種の暗号だ」

「暗号……ですか? これが?」

「文字化けはもともとの文章それ自体は恐らくちゃんと意味を持って打たれたものには違いないのだろうが、様々な要因によって全く意味不明な文字列に変換されてしまうものだ。ただ、それ自体は上手くすればもとの文章を再生することが出来る。……ほら、実に暗号的だろう?」

「ま、確かに暗号的といえばそうなのかも知れませんけれどね」

「そして、もしその“文字化けした文字列”の『元の文章』がまさに呪いをかけるようなものだったら……と俺はよく思うことがある。ネットをやっていれば誰しも目にすることがあるであろう文字化けそれがまさに不特定多数に向けられた呪いだったらどうしよう、とね」

「まぁ確かに文字化けを見たこと無い人はもうあまりいないと思いますけど……それは考えすぎでしょう。文字化けはただの文字化けですよ」

「じゃあ、あんたはその文字化けした文章を“ちゃんとした文章に再生した事がある”のかい?」

「……は?」

「もしそれが呪いじゃなかったとして、あんたはそんな手間のかかる事をするつもりはあるかい?」

「いや……そんな面倒なことはしませんよ──興味も無いですし」

「じゃあ、それがもし“本物の呪詛を文字化けさせた文字列”だったら、どうするよ?」

「そ、それは──確かに不気味ではありますけど……」

「不気味? 不気味ですむのかい? それは本物の呪詛なんだぜ? 読んだだけで呪われるようなそんな危険な代物が、暗号のように変換されているだけで、そんなものを目にしてしまったとして、それと知らずにスルーなんて、あんたはできるのかい?」

「呪詛は変換されて解読できなくなったら、もう呪詛としての役割を果たさないんじゃないですか?」

「。リ、ォ、エ、癸。、ォ、エ、癸。、ォ、エ、ホ、ハ、ォ、ホ、ネ、熙マ。。、、、ト、、、ト。。、ヌ、荀・。、隍「、ア、ホ、ミ、鵑ヒ。。、ト、・ネ、ォ、皃ャ。。、ケ、ル、テ、ソ。。、ヲ、キ、ホ、キ、遉ヲ、皃鵑タ、。、・ゥ。ル」

「は???」

「どうかな。縦読みの文章それ自体が悪意ある呪いでもありえるように、悪意を持って文字化けさせられた呪詛そのモノがあったら、俺はもう怖くて怖くてたまらないよ。意味は解らないが、文字化けなんて本当に“呪いそのもの”のようじゃないか。サ爨鵑ヌ、キ、゙、ィ、ヨ、テタク、ュハヨ、ケ──どうだい? いわんや、呪詛を文字化けさせた文字列など、本物の呪い以外の何だというんだい?」

「それは……確かに文字化けはそう云われてみると不気味かもしれませんが……」

「不気味? 恐怖だよ。元の文章を我々はもはや簡単に知ることは出来ない。それが真物の呪詛であるかどうかもはや我々には判定できない。それが呪いだったとして、もはや解除する術を我々は知りえない。まるで恐怖だ。ネットで見かける文字化け、そこここに溢れる文字化け、それが悪意無い変換であると、お前はもはや知りようも無い」

「…………」

「俺がさっきから口にしている文字化けの“本当の文章”も、お前は解らないのだろう? 俺がさっきからどれだけヤバイ文章を文字化けさせているのかも、知りえないのだろう? それでも、なんの悪意もないと、お前は云えるのかい? なんの霊障もないと、本当に云えるのかい?」

「…………あ」

「うん?」

「あなたが云いたい事……いえ、やりたい事が解りましたよ──ようやく」

「ほう、それはそれは。是非ともカオ、ィ、ニ、筅鬢ェ、ヲ、ク、网ハ、、、ォ」

「意味もなく文字化けさせないで下さい──あなたは、本当のところ、文字化けを恐れているわけじゃないんですよね。ただ単に、それを“本物の呪い”にしたいだけなんですよね」

「…………」

「あなたがさっきから怖い怖い云っているのも、その為なんですよね? この文章を読んだ人間に、『文字化けは本当は恐ろしい呪詛かもしれない』という暗示を与える事が目的なんです。そして、もっともっと広く一般に広げることで、“文字化け”という本物の『呪い』を作り上げるつもりなんですね」

「ほう」

「そうです。都市伝説を一つ作るように、あなたは『現代における一つの呪い』をそこに作り上げようとしているんです」

「ビンゴだ。なんて楽しいんだろうか! ネットで文字化けを目にしてしまった人間が、その恐怖のあまり自己暗示によって神経衰弱していくなんて、考えただけでも面白いじゃないか! さぁ、文字化けを見て恐怖しろ! それは呪いの呪詛かも知れないぞ! お前今、呪われかけているぞ!」

「…………悪趣味で、性質が悪くて、不愉快ですよ」

「この場合、それはほめ言葉だぜ。それに考えても見ろよ。読んだだけで呪われる文章が何処にあるよ。見ただけで呪われる文字列など何処にあるよ。見ただけで呪われる画像が何処にあるよ。こんなのはただのお遊びだ。信じる方がどうかしている。あぁ、本当は呪いなど、情報弱者が陥る錯誤に過ぎない」

「確かにそうかも知れませんが……悪意ある文章など、誰も目にしたくは無いんですよ。いわんや、文字化けなどを恐怖の都市伝説にしようという貴方の行為は、本当に“性質が悪い”」

「自覚はしている。しかしこれはフィクションだぜ。呪いのビデオテープを誰が信じるというのさ。作り話はただの作り話だ。そこに死に至るような要因など、在りはしないんだよ」

「でも……それでも信じる人間が居たらどうするんですか……」

「フィクションを真に受ける方がどうかしているぜ」

「それでも……これは──」

「はん。こんなの、ただの思考遊戯じゃないか。さっきからフィクションだって言ってるじゃないか。これよりも怖い話なんか世の中に沢山溢れているじゃないか。……だからこんな話に意味は無いんだ」

「、ヨ、テタク、ュハヨ、ケ」

「は?」

「……あなたに呪いを掛けたんですよ。気分はどうですか?」

「良い気はしないね。それが『死んでしまえ』みたいな文章の文字化けだと知っていればなお。でも、だからこそそれがどうしたというのさ。創作した呪いが与える影響を怖がっていてフィクションが書けるか。それならホラー作家は全員仲良く失業だ」

「う、まぁ、それは解るんですけど……やっぱり性質悪いですよ──」

「性質が悪いのは自覚しているさ。それでも、サラ、、、ト、、、ニ、キ、゙、テ、ソ、鵑タ、ォ、鬢荀・キ、ォフオ、、、タ、ヲ」

「思い、ト、、、ソ、ォ、鬢テ、ニ。「ハフ、ヒ、荀・ャヘラ、マフオ、、、ヌ、キ、遉ヲ」

「ネッチロ、鬟ォ・ソ・チ、ヒ、キ、ソ、ャ、・ホ、マ。「ソヘエヨ、ホカネ、タ、ヲ。ゥ」


「ヒワナヒ。「コ眩シ、、、ヌ、ケ、隍ヘ」


「テホ、テ、ニ、・ 」


「、ッ、ヌ、筅ハ、、」


「、ス、・筍「テホ、テ、ニ、 」


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『超常現象スーパーナチュラル Paranormal Phenomenon』

「超常体験をおれ自身は得た事が無い。コレって物凄く勿体無い事だと思うんだがどう思う?」

「そうですか? 僥倖だと思うんですけど」

「確かにある意味、超常識的な経験を得た事がないという事は、それはそれで幸いな事なのだろう。幽霊見たり宇宙人と交信したり彼の世逝ったり神を得たり──そういった様々な経験は少なからず精神に影響を与える。その影響が大きくなればなるほど、“それは望ましい事じゃない”と俺も思う」

「望ましい事じゃない……というと?」

「精神の形成に一番重要なのは、それを望んで自分自身が得るという事だ。少なくともおれはそう思っている。自分の精神を形作っている何もかもが、自分自身が得て、経験してきた事象から、更に取捨選択した極一部の本当に重要だと思う“経験”から手に入れたものであって欲しい、というのが、俺の考えだ」

「いまいち解りにくいですね。つまりなんですか?」

「要するに、それは自分が望んだカタチで自分の精神を形成しろ、という事だ。本を読んでそれから影響を受けるもよし、病気になってしまってもそこから何かを得られれば幸いだ。あらゆる経験から何かの示唆を得て、自己に還元できるならば、それが一番理想的なカタチなんだ」

「はぁ……で、それが超常現象とどういう関係を?」

「実際のところ必要なのは、そう多い条件じゃない。つまり、“取捨選択できるかどうか”“いらないと云えるかどうか”“選択肢の多さ”だ」

「選択肢の多さ? それが精神形成に重要だと?」

「というか、あらゆる意味での重要性でもある。何を為すにも、その選択肢が在ると無いとではその意味には雲泥の違うがある。つまり、『本を読んだけれども、自分はそれから何も獲ることが無いと判断した』と云える状況だ」

「はぁ、つまり何でもかんでも“影響を受けない事”も必要だと──」

「その通り。選択肢の無い精神形成は、ある意味で人生の剥奪だと俺は思う。本当は無限の可能性がありながら、それを制限してしまうようなやり方が、アンフェアだと俺は感じるんだ」

「それってつまり、子供への宗教の強制とかそんな話ですか?」

「そういう話さ。自分が望んだカタチで精神を形成できないような状況は、出来る限り避けられるべきだ。当人以外にその人生の選択肢を強制する権利は無いんだよ。いいか? そんなものは誰にも無いんだ。勿論、家庭環境とか色いろな制限が既に環境には用意されているとしてもさ。環境による制限と、“強制的な”制限では、まるで意味も違うし問題のでかさも違う」

「ま、あなたはそういう意味で、精神を一番重要視している節がありますからね」

「精神以外の、何が一番重要だと云うんだい? 人間なんて結局のところ、精神以外の部分で比べる事になんの意味も無いじゃないか。必要なのはそいつの精神がどれだけ強いのかであり、それによってどう生きているかに他ならない。それ以外は瑣末な問題だ。そうだろう?」

「ま、そうかも知れませんけれどね……」

「かも知れないも何も──その通りなのさ。何もかもがね」

「それで、それがどう超常現象に関わってくるんですか?」

「超常体験のすべてがそうであるとは言わない。しかし、ある意味で強烈なソレは間違いなく精神形成に大きな影響を与える。それこそ“回避不能な影響を”だ。……わかるか? 回避不能な影響。そんなものがあって良いとは俺は思わない。すべての人間は、自分の意志でのみ自身の精神を構築するべきなんだ。そうでなければならない。だのに、その強烈さといったら! 回避できない影響など俺は怖くて手の足も出せないね」

「なるほど。あなたが云いたいことは大体わかりましたよ。要するに、強制的に自分の精神が変わってしまう事に恐怖しているんですね」

「それを恐れない人間がこの世に居てか? お前はいきなり自分が『神を信じますかー!?』とか叫びだしたらどう思うよ。そんなものは既に今目の前にいるお前じゃないだろう? 精神の変調は、つまり自己を喪失するという事に他ならない」

「そこまで激烈な変化がそうそうあるとは思えませんが」

「おれもそう思うけれどね。しかし万が一という事もある。自分がいきなり神様を信じ始めたらと思うと、怖くて恐ろしくて夜も眠れなくなる。あぁ、この精神がいつ変調をきたすのか。いつになっても気が気じゃないね」

「嘘を付かないでください」

「嘘も真実も、暗示一つで自己の中ではどうとでもなるんだ。あまり意味の無いことを考えてもしょうがないがな」

「……それで、なんでいきなり超常体験をしてみたいみたいな事を言い出したんで?」

「いやなに、生きてる人間として必然的な要求をしたまでさ。特殊な経験を望まない人間もまた居ないだろう。俺は俺が俺であるうちに、恐ろしくも楽しい経験をしてみたいのさ。神隠しとか、その辺のちょっとした不思議体験という奴を、さ」

「二律背反ですねー」

「別に矛盾しちゃいないさ。ただの本音だよ。不思議体験の一つや二つを持っていた方が、より人生に深みが出るというものだろう? 特殊な経験の有無は、その深みにまた一層の彩を加えるだろうさ。あぁ、羨ましいね。神隠しにあったり、狐に化かされたり、妖怪と遊んだり──それはとてもとても“楽しそう”じゃないか」

「不謹慎であるとも思いますけれどね」

「そうされる事で死んでしまった人達等に対してかい? それはまぁ、不幸にしてあっち側から戻ってこられなくなってしまった人たちも居るだろうけれどさ……運が無かった人間に遠慮して云うような話でもないと思うけれどね」

「まぁ、肝試しにいく人間すべてが罪深いという訳でもありませんが……それでもあまり奨励されるような事じゃないでしょうね」

「だから俺は別に他人にそういうことを勧めているわけじゃないさ。あくまでも俺が“体験してみたかった”と云っているに過ぎない。自己責任のうちでちょっと考えているだけさ。これなら、そう罪深くも無いだろう?」

「どちらにせよ、正しい訳ではないですけれどね。ま、自己責任ならどうぞ。神様にでも隠されてくださいな。どうなっても知りませんよ」

「どうにもならないから少し羨んでいるんだけれどね。超常と日常の境目ってのは意外と薄皮一枚なんだろうと思うけれど、残念ながら自分にはその壁が大きく立ちはだかっているようだ。ありがたいことでもあるのだろうが、同時に残念でもある。それはそれは──とても残酷な話なのさ」

「残念でしたね。霊感とかなにもなくて」


「残酷だな。この世に不思議な事が沢山あっても、それを目に出来ないという事はさ」


「それはそれは幸福な事でしたね」


「とてもとても不幸な話さ」

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― 燈宮 仮月 ―
Hinomiya Kaduki

趣味/
 「読書」
 「音楽鑑賞」
 「妄想」

座右/
 「初心忘れるべからず」
 「思い立ったが吉日」
 「継続は力なり」

口癖/
 「結局は程度問題」
 「時と場合に因る」
 「何事も経験」

欠点/
 「すべて狂言、、、、、

 
『他ならぬ、他人の為に』
『それはつまり、因果のように』
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コミックス・コード
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『頭蓋骨と頭痛の間で益体も無い話』
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『“特別”もいずれ』
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『死ヲ希シ慮ル事念ズ』
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『いつかの心を 忘れる心 for me any more』
『一般的に一般人は一般的に云って一般以下である』
『引き篭もりの愚者』
『人災について』
『世界の片隅で愚痴を云ったら自分に返ってくるって意外と真理』
『危機感欠如認知バイアス Somebody else's problem acknowledgment bias』
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