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『以心伝心伝達限界 Cognitive Bias』

「やっぱりというかなんというか、情報の伝達とか感情の伝達とか、色いろと思い通りには行かないものだ。以心伝心なぞ望んでもいないが、たぶんそれでも“そうあって欲しい”という願望を自分は持ってるんだろう。『以心伝心』は、ある意味で最高度の“欲望”だ」

「欲望ッスか?」

「あぁ、“理解して欲しい”と想うのは自然な願望で願いなんだ。誰だって『自分が云いたい事が伝わらない事』を望みはしない。ならば、つまりそれはそういう事だろう?」

「まぁそういう事にはなるんでしょうね……。で、それがなにか?」

「うん、実はこの前やっと初めて書いてる内容に対応するコメントが入ったんだ」

「おぉ、二ヶ月以上経ってやっとですか。まぁそんなもんかもしれませんけどね。とりあえず云っておきますね。オメデトウございます」

「ありがとう。じゃなかった、云うべきはコメントを残してくれた人に対してだよ。とりあえずありがとう」

「『とりあえずありがとう』って物凄く酷い言い回しですね」

「うん、でもそうなんだなぁ……なんというか、やっぱり云いたい事なんか以心伝心の如く伝わることなんかありはしねぇんだなぁってのを感じちゃってねぇ。まぁそれはやっぱり一種あれじゃあ当たり前のことなんだけれども、それでもなんか……なんだかなぁって感じがしちゃってさ」

「ま、あなたが云いたい事を一瞬で理解できるような人がいたら、それはそれでたぶん物凄い脅威なんですけどね……自覚あるんでしょう? あれで理解できる人間なんか一人も居やしないんだってことぐらい。理解してくれるなんて幻想を見てるだけで、理解できるような状況をあなたは用意していないんだってことぐらい」

「嗚呼、全くその通りさ。口惜しいぐらいにそれは事実だ。理解できるはずが無い。“それでも”俺はあれで理解して欲しい。そういう人が居て欲しい。1~10まで事細かに説明して、漸く理解させることが出来るなんていうのは、“面白くない”。それは、ある意味で“センス”の否定だからだ」

「センス?の否定?」

「例えばの話、芸術ってのはある意味で物凄い“独りよがり”なんだ。自分のセンスだけで作品を完結させるっていう事は、その意味で他者に完璧な理解を与えることを拒否している。解るわけが無い、解ったら天才だ──そういうレベルで、芸術は理解を拒む。他者に迎合したものは芸術ではなく娯楽だからだ」

「はぁ、まぁ云いたいことは解るんですが……それと今回の話の何が繋がるんです?」

「自分のセンスを信じるってことはそういう事でつまり、芸術の第一歩なんだが、理解されない事を前提としながら、ある一方で“誰かが完全に理解してくれる事”を望んでもいるんだ」

「誰かが、ですか?」

「全員に理解してもらえるとは思わないし、して欲しいとも思わないにしても──、それでも誰か、たった一人でも若しかしたらいいのかも知れない……兎に角、完全な理解を拒絶しながらも、どこかでそれをぶち壊して理解して欲しいと思っている心もそこには在るんだ。なんというか、“ジレンマ”なんだな」

「芸術っていうのは、理解を拒否しながらもどこかで理解を求める、と?そういう事ですか?」

「まぁそういう事さ。……なんていうのかなぁ。例えばなんだけど、芸術品を前に作者が1~10までその作品について解説するっていう姿がもしあるとすれば、それは滑稽だよ。そうだろう? それは娯楽にも芸術にもなれない中途半端な代物さ。理解を拒絶するものだからこそ、俺はそれを自分の中で消化しようと思える。自分のセンスを信じるなら無駄な事は出来るだけ云わない方がそれらしい。
映画のオーディオコメンタリーっていうのは……その意味で俺はあまり好きじゃないんだ。まぁ映画の基本スタンスは娯楽である以上、それも悪いことじゃないんだけどさ」

「……つまり、あなたがあまり説明を事細かにしないのは、自分のセンスを信じているから?」

「うーんだろうか、そう云うわけでも無いんだけど、たぶん似たような事なんだ。あまり細かく説明したり解説するのは、スマートじゃない。そう思ってるんだな。そしてそういう状況でもし“俺の云いたい事を理解してくれる人”が居たならば、それはたぶん、俺にとって物凄い幸福な事には違いないんだ」

「なるほど。つまり、『以心伝心を体感』したいと」

「あぁ、もしかしたらそう云う事なのかもな。事細かに説明して、それで大体伝わるのは当たり前なんだ。だからこそ説明を省き、その上で理解してくれれば──それはきっと素晴らしい経験になる。…………ま、そんな上手い事行く筈も無いのだけれどね」

「そりゃ当たり前です。以心伝心なんかできたらそれこそエスパーですよ」

「まぁな。それにたぶん、俺が無駄な説明や解説を一切云わないで話を完結させるのも、それが結局のところ“余計だ”と思っているからに過ぎないんだ」

「余計ですか……ま、確かにあなたは色いろなところで変な“コダワリ”を見せますからね。このブログの形式にしてもそう。そもそもエントリーのタイトルが最後の方にちょこんと書いてあるだけっていう事からしてリーダビリティーとか完全無視ですよね。常識的に考えれば一番最初の冒頭部分に書くのが妥当でしょうに」

「あぁ全く反論も出来ない。ここはそういう意味で物凄い読者に対して不親切なんだ。必要な情報の伝達をその場で完結させない。これで1~10まで理解しろって方がそもそも無理なんだ。嗚呼、それでも理解して欲しい。頼むから理解してくれよまったく」

「無茶振りですね」

「全くその通りで。でもそれでも、俺は無駄な説明とかそういうのを付け加えるのは余計だと思うんだなぁ。ピカソの絵の下に細かい注釈をピカソ自身がつけていたらそれはそれはつまらない事だ。余計なことするな、っておれは思う。そのぐらいの意味で、俺は自分の言葉に注釈なんかつけるつもりは無い」

「自分言葉は芸術ですか、思い上がりもはなはだしいですね」

「ごもっともで。でも全くそう思わないで創作活動をするのもまた無理だろ。俺がやっているのは日記をつけることではなく、“フィクションを書くこと”なのだから」

「フィクションなんですか?」

「虚構(フィクション)だよ、全部。書いてあるだろう? “すべて狂言”だって。これは全部、総て、嘘なんだって。狂言って言葉が読めない? 意味が解らない? そうじゃないならなんで俺の言葉が総て“狂言”なんだって解らない?」

「解って欲しけりゃ注釈でも説明でもすりゃいいじゃないですか」

「ここは俺の世界で、俺のセンスに総てがゆだねられる場所だ。説明や注釈なんて余剰過ぎて書く気も起こらないね。その所為で理解できないのは、全部俺の所為だが」

「理解されないのは自分の所為だって理解しているならまぁ、いいんですけどね」

「でも、それ以上に理解されていない感じなんだよね。なんていうか、理解してもらいたい次元がそもそも違う感じ。俺が前提としている部分で理解してもらえて無い気分。ま、ソレもこれも全部俺の所為なんだけどさ」

「前提、ってなんですか?」

「だから、全部“狂言”だって部分だよ。書いてあるだろ? 『“思考実験”的対話型小説系考察サイト(カオス』ともさ。ここで行われる総ての言説は全部、“思考実験”でもあるんだよ。その上で、凡てが“フィクション”なんだ。ここ理解してくれないと話が先に進まないんだけど……」

「えーっとつまりどういう意味で?」

「“小説みたいなもんだ”って思えってことだよ」

「それがフィクションという事?」

「そうだ。『この物語はフィクションです。実在する如何なる人物団体名とも一切関係ありません』。Do You Understand? 小説に『死ね』とか『殺す』とか書いてあったところで、誰も著作者が“誰か殺したいとか死んで欲しいと考えている”とは思わないってこと」

「あぁ、つまりこのブログの過激な発言とかあっても全部フィクションなんで真に受けないでって事ですか?」

「それもある。でもそれ以上に、俺が本気で心の底から“そう考えている”なんて思わないでくれって事だ。まるで俺が人でなしみたいに思われるのは残念でならない。小説にどんな過激な発言があったところで誰も著作者が危険人物だなんて思わないように、俺自身もただの著作者に過ぎないんだって事。それが此処の“前提条件”」

「…………そうだったんですか」

「やっぱり伝わってなかった! ……というのはまぁ今更でもあるか。でもなんでここに書いてることを総て俺の本心だ、みたいに思えるのかも解らない。再三、思考実験だとか小説系だとかアイロニーだとかすべて狂言だとか書いてあるのに、なんでその程度のことも伝わらないんだろうか。理解できないヨ、俺自身」

「だったら注釈入れればいいじゃないですか。“ぜんぶフィクションです。ただの小説です。妄想です。だから真に受けないで”って」

「だからそれが余計なんだっツーの。興ざめなんだってーの。面白くないんだってーの。どんな作品にも前提条件ってものがあるんだよ。それを無視するのは作品の根底を理解しないまま否定するようなものだ。世界観を知りもしないで馬鹿にするようなことだ。推理小説に人殺しはいけませんと突っ込むようなことだ。興ざめだろ、そういうの。余剰だろ、そういうの。馬鹿馬鹿しいだろ、そういうの」

「ま、まぁそうかも知れませんけど……」

「言葉が足りないのは自覚しているよ。でもさ、あんまりにも説明しちゃうのもつまんねーし興ざめだろ? 映画の一番最後に“全部嘘です”なんて書いてあって、お前楽しいのか? フィクションだって理解しながら見てるのに、最後の最後で水を差されたように気分になるだろ? 何云ってるんだッて感じだろ? これこれこれはこういう事なんですよ、なんて止めてくれよ、つまらない」

「それはそうなんですけど……でもそれも必要なんじゃないですか? フィクションと現実の区別が付かない人が居る以上、注釈は必要なことです──たぶん」

「あぁ、そういうのも好きになれないな。──でもまぁ、うん。解ってるんだよ。理解してもらうために必要なのは百回言い続けることであって、ちょこんと書くだけじゃ駄目だってね。それでも俺は無駄な解説をするつもりは無いけどさ」

「……貴方の場合はあれですね。読者に無理を言ってるんですよねぇ。余分な解説を入れるつもりはないけど、理解はしてよね、って」

「無理に内容を理解してもらう必要は無いと思うけれど──前提条件ぐらいはもっと周知徹底させたほうがいいかもなぁ。でないといつまでたっても堂々巡りだ。なんとかするよ、面倒だけどさ」

「あなたも大概ですよね」

「なんでもいいけれどさ──あんまり理解されないのも、面白く無いよなぁ」


「だったらもっと解りやすくすれば……」


「だが断る」


「じゃあ一生、理解してくれないって呟いてろ」


「身も蓋も無い言い方するなよ、片腹痛いだろ」


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― 燈宮 仮月 ―
Hinomiya Kaduki

趣味/
 「読書」
 「音楽鑑賞」
 「妄想」

座右/
 「初心忘れるべからず」
 「思い立ったが吉日」
 「継続は力なり」

口癖/
 「結局は程度問題」
 「時と場合に因る」
 「何事も経験」

欠点/
 「すべて狂言、、、、、

 
『他ならぬ、他人の為に』
『それはつまり、因果のように』
『世はなべて殊もなく』
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『重力の中』
『ロストリモート』
『あんちのみ?』
『日常机上』
『頭蓋骨と頭痛の間で益体も無い話』
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『感情と、機械の生物 nothing but ism』
『“特別”もいずれ』
『Letter』
『細胞奴隷』
『死ヲ希シ慮ル事念ズ』
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『いつかの心を 忘れる心 for me any more』
『一般的に一般人は一般的に云って一般以下である』
『引き篭もりの愚者』
『人災について』
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