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『ネットの底で、呪詛と呟く VooDoo Words』

「別に、呪いだなんだというモノがこの世界において実在すると主張するわけではないが、こと現実問題、“呪い”というモノが元始から近代に至るまで『情報戦』そのものであった事を考えるならば、現在社会こそ最も“呪い”の苗床として適した世界なのではないかと思う」

「つまり、超高高度情報化社会によって?」

「そうだ。情報の密度と速度が爆発的に進歩した現代こそ、最も呪いを活用する場として適した場所である。呪いの効用が超常ではなく、あくまで情報の意図的な操作にあるならば、間違いなくそうなると思う」

「それってジンクスとかプラシーボ効果とか自己暗示とか精神衰弱とかヴードゥーって事ですか?」

「情報から切り離されて精神は存在しない。あらゆる精神は思考と同義であり、思考とは情報の処理に他ならない。情報の中身が精神に影響を与えるのは必然であり、その内容如何によっては人間は死にすら至る。そうでなくとも精神を変調させ、苦痛を与える事は実にたやすい事だ」

「そうなんですか? 精神的に強い人間だって居るでしょうに」

「拷問に最後まで耐えられる人間は存在しないよ。精神的に極限まで追い詰めれば、どんな人間だってすぐに死ぬさ。いや、壊れる、かな。いずれにせよ、強い人間などと云ったところで、“真物の呪い”に耐えられる者は居ない。しょせん、人間の精神などその程度が関の山さ」

「そうかなぁ……まぁ、そうなのかもしれませんけどね」

「呪いを鼻で笑い飛ばす人間は、結局のところ本当の拷問を知らないだけだ。自分が強い人間だなどと思っている人間は、真物の地獄を知らないだけだ。本物の世界は、実に狂気的で、そのものがまさに呪いのようだ」

「でも、普通の人間が地獄を体現出来るわけもなし。……結局、この現代においてすら、人はどうやって人を呪うんですか?」

「確かに、一人の人間がそこまでの狂気を持って人を呪う事は至難の業だ。ジグソウでもあるまいに。そこまでして強力な呪いを他人に与えようとする人間は、すでにその呪いによって自身の精神を病ましてしまう。人を呪わば穴二つ掘れ。他人を呪おうとする人間は、もはやその意味で普通の人間じゃないな」

「でも、世の中に溢れている呪いとか迷信とか呪術とか、基本的には他愛も無いものばかりですよね。よく知りませんけど、藁人形すら普通の人は持ったことなど無いでしょう? 女の子はそういうの好きですけど……こっくりさんとかなんかの呪文とか、そういうのももう呪いとしては高レベルですよね」

「普通の人間は人を呪おうとはそう思わないという事さ。というか、呪いそのものを信じていないからね。そこまで本気でやるようなことでも無いのだろう」

「でもこう……ちょっとした事で死んで欲しいとか、居なくなって欲しいとか、そういうことを考えることはありますよね──」

「ただの思考的自慰には呪いとしての意味は無いな。それに、お遊び程度で行われる悪意少なき呪いに、呪詛返しは起こらないよ。それが遊びだからこそ、行った人間そのものには大した罪悪感も無い。ま、呪いを掛けられた人間からしてみれば、遊びだろうが本気だろうが冗談ではすまないがね」

「そりゃそうです……そういうの、トラウマモノですよ」

「さて、話を本題に戻そう。現代の呪いの恐ろしさは、その無差別性に集約される。一対一の呪いは今も昔もそう異なるものでは無いが、一体多の呪いを行う場合、この高度情報化社会はまさに打ってつけの場所になる」

「そりゃま、高速化とその拡散こそが情報の伝達の進化ですから?」

「極論すれば、見ただけで死ぬ呪いの絵をネットに流し込んだ場合、その被害は底知れないものになるだろう。そんなものは存在しないけれど」

「意味の無い過程でしたね」

「他にも縦読みとか、動画とか、色いろな呪いのコンテンツがネットには存在するが、個人的に一番恐ろしいのが“文字化け”という呪詛だ」

「文字化けって……あの文字化けですか? ツ鄲羹ウ・テ・クサヲソヘサ・・とかいう?」

「それをどうやって発音するのか俺には全く見当がつかないが……まぁそういう事だ。フォント違いやエンコードの不一致によって起こる、まさに現代的で機械的な一種の暗号だ」

「暗号……ですか? これが?」

「文字化けはもともとの文章それ自体は恐らくちゃんと意味を持って打たれたものには違いないのだろうが、様々な要因によって全く意味不明な文字列に変換されてしまうものだ。ただ、それ自体は上手くすればもとの文章を再生することが出来る。……ほら、実に暗号的だろう?」

「ま、確かに暗号的といえばそうなのかも知れませんけれどね」

「そして、もしその“文字化けした文字列”の『元の文章』がまさに呪いをかけるようなものだったら……と俺はよく思うことがある。ネットをやっていれば誰しも目にすることがあるであろう文字化けそれがまさに不特定多数に向けられた呪いだったらどうしよう、とね」

「まぁ確かに文字化けを見たこと無い人はもうあまりいないと思いますけど……それは考えすぎでしょう。文字化けはただの文字化けですよ」

「じゃあ、あんたはその文字化けした文章を“ちゃんとした文章に再生した事がある”のかい?」

「……は?」

「もしそれが呪いじゃなかったとして、あんたはそんな手間のかかる事をするつもりはあるかい?」

「いや……そんな面倒なことはしませんよ──興味も無いですし」

「じゃあ、それがもし“本物の呪詛を文字化けさせた文字列”だったら、どうするよ?」

「そ、それは──確かに不気味ではありますけど……」

「不気味? 不気味ですむのかい? それは本物の呪詛なんだぜ? 読んだだけで呪われるようなそんな危険な代物が、暗号のように変換されているだけで、そんなものを目にしてしまったとして、それと知らずにスルーなんて、あんたはできるのかい?」

「呪詛は変換されて解読できなくなったら、もう呪詛としての役割を果たさないんじゃないですか?」

「。リ、ォ、エ、癸。、ォ、エ、癸。、ォ、エ、ホ、ハ、ォ、ホ、ネ、熙マ。。、、、ト、、、ト。。、ヌ、荀・。、隍「、ア、ホ、ミ、鵑ヒ。。、ト、・ネ、ォ、皃ャ。。、ケ、ル、テ、ソ。。、ヲ、キ、ホ、キ、遉ヲ、皃鵑タ、。、・ゥ。ル」

「は???」

「どうかな。縦読みの文章それ自体が悪意ある呪いでもありえるように、悪意を持って文字化けさせられた呪詛そのモノがあったら、俺はもう怖くて怖くてたまらないよ。意味は解らないが、文字化けなんて本当に“呪いそのもの”のようじゃないか。サ爨鵑ヌ、キ、゙、ィ、ヨ、テタク、ュハヨ、ケ──どうだい? いわんや、呪詛を文字化けさせた文字列など、本物の呪い以外の何だというんだい?」

「それは……確かに文字化けはそう云われてみると不気味かもしれませんが……」

「不気味? 恐怖だよ。元の文章を我々はもはや簡単に知ることは出来ない。それが真物の呪詛であるかどうかもはや我々には判定できない。それが呪いだったとして、もはや解除する術を我々は知りえない。まるで恐怖だ。ネットで見かける文字化け、そこここに溢れる文字化け、それが悪意無い変換であると、お前はもはや知りようも無い」

「…………」

「俺がさっきから口にしている文字化けの“本当の文章”も、お前は解らないのだろう? 俺がさっきからどれだけヤバイ文章を文字化けさせているのかも、知りえないのだろう? それでも、なんの悪意もないと、お前は云えるのかい? なんの霊障もないと、本当に云えるのかい?」

「…………あ」

「うん?」

「あなたが云いたい事……いえ、やりたい事が解りましたよ──ようやく」

「ほう、それはそれは。是非ともカオ、ィ、ニ、筅鬢ェ、ヲ、ク、网ハ、、、ォ」

「意味もなく文字化けさせないで下さい──あなたは、本当のところ、文字化けを恐れているわけじゃないんですよね。ただ単に、それを“本物の呪い”にしたいだけなんですよね」

「…………」

「あなたがさっきから怖い怖い云っているのも、その為なんですよね? この文章を読んだ人間に、『文字化けは本当は恐ろしい呪詛かもしれない』という暗示を与える事が目的なんです。そして、もっともっと広く一般に広げることで、“文字化け”という本物の『呪い』を作り上げるつもりなんですね」

「ほう」

「そうです。都市伝説を一つ作るように、あなたは『現代における一つの呪い』をそこに作り上げようとしているんです」

「ビンゴだ。なんて楽しいんだろうか! ネットで文字化けを目にしてしまった人間が、その恐怖のあまり自己暗示によって神経衰弱していくなんて、考えただけでも面白いじゃないか! さぁ、文字化けを見て恐怖しろ! それは呪いの呪詛かも知れないぞ! お前今、呪われかけているぞ!」

「…………悪趣味で、性質が悪くて、不愉快ですよ」

「この場合、それはほめ言葉だぜ。それに考えても見ろよ。読んだだけで呪われる文章が何処にあるよ。見ただけで呪われる文字列など何処にあるよ。見ただけで呪われる画像が何処にあるよ。こんなのはただのお遊びだ。信じる方がどうかしている。あぁ、本当は呪いなど、情報弱者が陥る錯誤に過ぎない」

「確かにそうかも知れませんが……悪意ある文章など、誰も目にしたくは無いんですよ。いわんや、文字化けなどを恐怖の都市伝説にしようという貴方の行為は、本当に“性質が悪い”」

「自覚はしている。しかしこれはフィクションだぜ。呪いのビデオテープを誰が信じるというのさ。作り話はただの作り話だ。そこに死に至るような要因など、在りはしないんだよ」

「でも……それでも信じる人間が居たらどうするんですか……」

「フィクションを真に受ける方がどうかしているぜ」

「それでも……これは──」

「はん。こんなの、ただの思考遊戯じゃないか。さっきからフィクションだって言ってるじゃないか。これよりも怖い話なんか世の中に沢山溢れているじゃないか。……だからこんな話に意味は無いんだ」

「、ヨ、テタク、ュハヨ、ケ」

「は?」

「……あなたに呪いを掛けたんですよ。気分はどうですか?」

「良い気はしないね。それが『死んでしまえ』みたいな文章の文字化けだと知っていればなお。でも、だからこそそれがどうしたというのさ。創作した呪いが与える影響を怖がっていてフィクションが書けるか。それならホラー作家は全員仲良く失業だ」

「う、まぁ、それは解るんですけど……やっぱり性質悪いですよ──」

「性質が悪いのは自覚しているさ。それでも、サラ、、、ト、、、ニ、キ、゙、テ、ソ、鵑タ、ォ、鬢荀・キ、ォフオ、、、タ、ヲ」

「思い、ト、、、ソ、ォ、鬢テ、ニ。「ハフ、ヒ、荀・ャヘラ、マフオ、、、ヌ、キ、遉ヲ」

「ネッチロ、鬟ォ・ソ・チ、ヒ、キ、ソ、ャ、・ホ、マ。「ソヘエヨ、ホカネ、タ、ヲ。ゥ」


「ヒワナヒ。「コ眩シ、、、ヌ、ケ、隍ヘ」


「テホ、テ、ニ、・ 」


「、ッ、ヌ、筅ハ、、」


「、ス、・筍「テホ、テ、ニ、 」


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― 燈宮 仮月 ―
Hinomiya Kaduki

趣味/
 「読書」
 「音楽鑑賞」
 「妄想」

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 「継続は力なり」

口癖/
 「結局は程度問題」
 「時と場合に因る」
 「何事も経験」

欠点/
 「すべて狂言、、、、、

 
『他ならぬ、他人の為に』
『それはつまり、因果のように』
『世はなべて殊もなく』
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